ずいぶんと前に、そのうち続きを書く、と宣言したまま、放置していた、去年の個人企画福岡公演の話を書こうと思い立ったのだけど、そもそもどこまで書いたんだっけ、と私自身も思うので、とりあえず前に書いたやつ。
これです↓
http://ahirunanchara.jugem.jp/?eid=3324
すっかり忘れていたけど、大雨でパソコンがぶっ壊れてあひるなんちゃらのサイトとかを全然更新できないんだよ、っていう報告という形でブログに福岡でのことを書いてたんだなあ。その後、
いろいろあったけどパソコンも直って、直ったけどだいぶお金がかかったから、今度の公演は黒字になってほしい、とか言ってたら、その公演は台風がやってきて、黒字どころの騒ぎじゃなかったわけで、2018年は雨にやられまくった年だったのか、忘れたい。いや、これらの公演のことは忘れられない。
そんなわけで、2018年7月の福岡のことの続き、パソコンが壊れた後からです。
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パソコンが壊れて途方に暮れている間にも、公演の時間は迫ってきます。出演者の何人かからも「大雨の影響で電車が止まったから、遅れる、もしくはたどり着けないかも。」といった連絡が入ったりして、通常ならばめちゃめちゃ心配するところなんですけども、なにしろこっちは芝居以外にも大事な情報が入りまくっているパソコンがぶっ壊れたために脳のどこかがマヒしていますから「まあどうにかなるだろ頑張って」みたいな雑な対応をしてしまいました。今は反省しています。で、出演者はなんとかなるとしても(本当になんとかなるのが福岡です、みんな気合の入り方が違う)、解決しないといけない問題がありまして。それは、芝居の時にかける音どうしよう、っていうことでございました。あひるなんちゃらの公演の時に作ってもらっているオリジナル曲をその時も使う予定だったので、レンタルCD屋に行けばある、っていうようなものではないんですよ。うわー、どうしよう、と思っていたら、まあ、普通に俺のスマホに曲が入ってたんですけど、それに気付くのに30分くらいかかったんで、まあ、やっぱり脳がどうかしてたんだと思います。
そんな中、もっと脳がどうかしているクロキちゃん(制作を手伝ってくれていた人)が「那珂川がすごいことになってるみたいだから見に行きたい!」と言い出しまして、いやいや危ないよやめといたほうがいいよ、とみんなで止めたんですけど、「いいや、見る!」と言い残して、会場から飛び出していってしまいました。ああ、こういう人がこの後どうなるかテレビのニュースで見たことあるなあ、と思いました。無事帰ってきたけど。無事帰ってきて本当によかったけど。というか、たしかに川はすごいこと(たぶん通常より1メートル以上は水面が上昇)になってたんですけど、街のほうは、まあ、そこまでやばいことにはなってませんでした。
それから他にもいろいろありまして(あえてうどんを食べに行ったりとか)、結局、わりとギリギリで出演者も全員揃いまして、いよいよ本番となりました。
街のほうがそこまでやばくないとはいえ、それでも、誰も見に来ないかもしれない、という不安はありました。ドキドキしながらお客様が来るのを待っていたんですが、「頑張って見に来てくれたありがたいお客様」がわりといて、さらに「大雨で断念したお客様」と「大雨で家に帰れなくなったり用事が無くなったりしたから突然見に来たお客様」がだいたい同じ数くらいいたようで、ほぼ予定通りの混み具合で本番をすることができました。さすが中洲川端、って感じでした、東京で言ったら東京駅と新宿駅のどちらからでもちょっと歩けば来れちゃうっていう夢の会場で公演してるようなものだからなあ。
いよいよ開演。久々に福岡で公演ができるワクワク感が、パソコンの忘れられない悲しみで相殺されて、極めて平静な状態で本番に臨めたと思います、私は。他の出演者はいろいろ最高でした。
終演する頃には雨も少しは落ち着いてきていたので、きっちり初日打ち上げをして、たしかこの日も素敵な車の先輩がホテルまで送ってくれたような気がします。っていうか、結局、全部の日、送ってもらったかもしれない。ありがとうございました。
そして、いろいろあったけど、なんとかなった、という安堵感から、ホテルに帰ってからさらに缶酎ハイを飲んで眠りに就きました。
つづく。