先に結論から書きますが、2月19日〜2月23日に上演する予定だった、関村個人企画劇場版「宇宙の話を3つしよう」ですが。
・チケットの発売開始を2月12日20時へと延期することにしました。
・劇場にお客さんは入れず、ライブ配信のみにすることにしました。
・本番初日を2月19日ではなく、2月21日にして、少しタイムテーブルも変更することにしました。
チケット発売日については、緊急事態宣言がどうのこうのって噂が出始めた時にですね、制作と話し合いまして、わりとすぐに決めました。なにせ来月の状況がわからないので、いや、いつだって来月の状況なんかわからないものですけども、どうにもこうにも公演を中止するしかないな、ってことになる可能性が普段よりは高いので、もしそうなった場合に、お客様にご迷惑がかかりますし、チケット料金の払い戻しがすげえめんどくさいし、それに振込手数料がかかって赤字が増えるんで、ギリギリまで遅らせました。これはもうね、保険です、単純に。できる限り公演はやるつもりです。
で、発売日の延期を決めたら何をするかというと「1月21日20時発売!」とすでに書いちゃってるものを修正しないといけないわけですよ。なんてことない作業だと思うじゃないですか。それがそうでもなくて、タイミングがちょうど、過去にアンケートに住所を書いてくれたお客様へ送る公演案内のハガキを印刷所に出そうとしてた日だったもんで「ちょっと待って!デザイナーに修正してもらわなきゃ!」ってなるわけですよ。だって、発売日なんてものは、もう、これは「チケットを買って欲しい」っていう気持ちのみで記載している情報ですから、基本的には「1月21日20時!」みたいな、!とか付けちゃって、やる気まんまんな感じで書いてあるわけですよ。その情報が違ってたらなんかテンション下がるじゃないですか。だから私としては「絶対に直してもらわなきゃいけない!」で頭がいっぱいになっちゃうわけです。でも、デザイナーだって暇じゃないんですよ。なので、私からの直電(しかもデザイナーが電話に出ないとデザイナーの嫁さんに電話をかける)という強引な手法で、注文しなきゃいけないわけです。本当迷惑しちゃいますよね、ウイルスってやつには(迷惑なのはお前だよ、という指摘は不要です)。
それから、徐々にどんな宣言になるのかということが見えてきたじゃないですか。で、どうやら劇場がいきなり閉鎖されるみたいなことはなさそうだな、って感じになってきて。じゃあ、念の為チケットの発売は遅らせるけど、公演そのものは予定通りできるかな、ってなってたし、実際に緊急事態宣言が出た瞬間は、そう思ってたんですね。なんなら緊急事態宣言が出た翌日に会場である駅前劇場に電話して、うちは普通にやると思います宣言をしちゃったくらいですよ。
ところがですよ(起承転結でいう転です、めずらしく文章の構成がうまくいったのでご報告いたします)。
いつも練習に使っている施設が、2月28日まで18時以降の貸し出しを休止することになったのです。
え?緊急事態宣言はいまのところ2月7日までなのに?てか20時までは使えると思ってたよ?そもそも飲み会やるわけじゃないのよ?などなど、いろんな疑問が頭に浮かんだのですが、決まったものはしょうがないのです。でも、さすがにそんなことになるとは思ってなかったんですよ。
これは非常にまずい。ただでさえ、収入が減っている演劇ですから、金にものを言わせて値段の高い練習場を借りることなんかもねえ、そんなにたくさんはできないですよ、はっきり言って。
そんなわけで、出演者とスケジュールを相談させてもらって、昼に練習する日を作ったり、部分的には他の値段の高い練習場を探したり、といったことを今もなんとかやりくりしてる途中なんですけども。ちょっと、やっぱり、練習の量が少なくなっちゃいそうでして。「練習少なくなった!ラッキー!」って若い頃の私だったら思うんですけど、今は、あんまりそういうことは思わないんですね。やっぱりね、練習は大切です。
しかもですよ。緊急事態宣言が出るかもの時から、出て、そして今日にいたるまでの約1週間、上記のようにいろいろな対応、書いてないことも含めていろいろやってたら、お酒とか飲みたくなりますから。昼はいろいろ考えたり、連絡したりして、夜は酒浸り、という生活になるに決まってるじゃないですか。そして、気が付いたら、私はこの1週間、脚本を1文字も書いてなかったんですね。これは、誰が悪いんですか?そうです私です。私なんですけど、情状酌量の余地ありですよね?あえて断言しますけど、ありなんです!
で、これは、劇場に入ってから本番までの時間を増やすしかないな、と思いまして。初日を遅らせることにしました。嫌なんですけどねえ、こうやって、本当は真面目に演劇やってることがみんなにバレちゃうの。でも、まあしょうがない、ちゃんと練習したいので、本番初日を遅らせます。
それに加えて、お客様を劇場に入れるためのもろもろまでやるのは、ちょっと難しいと思ったので(マンパワーもマネーパワーもそれなりに必要なんです)、配信のみにしました。そうしたほうが面白いものが作れると思って決めたことなので「なんだよ!配信なら見ないよ!」と思ったお客様も、どうかそこはひとつためしに、配信を見ていただけると嬉しいです。小劇場の中では、だいぶ高いクオリティで配信してる自信がありますので、不安でしたらあひるなんちゃらの去年の夏の配信公演の感想まとめとか見ていただければ、安心してもらえると思います。
我々としてもいろいろ厳しいんですけど、ギリギリのところで、なんとか私が許せるクオリティまで持っていけるであろう体制を整えることができましたので、応援よろしくお願いいたします。(応援とは、とりあえず近々発表される新しい公演情報をリツイートやシェアする、友達にすすめてみる、発売日がきたら配信のチケットを買ってみる、あひるなんちゃらという劇団が静かなブームであるという噂を流す、などのことです。)
公演の詳細については数日以内にまたお知らせすると思います。いや、もう、完全に細かいところまで決まっているんですけども、私から電話がかかってきて「そういうわけだから、気の利いた感じに修正ヨロシク!」などと軽いタッチで頼まれたかわいそうなデザイナーが、今、忙しい合間をぬって、おそらく泣きながらすでに公開してしていた宣伝用の画像(←とは別のバージョンもあって全4種)の中に書いてある情報を修正しているところですので、それができたら、ばばーんと出しますので。繰り返しになりますが、その時は、さきほど書いた、応援のほど、なにとぞなにとぞなにとぞよろしくお願いいたします。
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